しばらくして、やっと警察がパトカーで到着しました。おまわりさんは『えーと、あなたもこの事故の関係者?』 『はい。あっ、いえ違います。ぜんぜん関係ないです。』『え?』『ただの通りすがりです』『何?』ワタシは事情を説明しました。やっと状況を理解してくれたおまわりさんは『気の毒だねぇ〜』と少し同情の表情を見せました。そりゃそーだ。これから楽しいツーリングに行くトコだったのに・・・。集合場所はすぐソコだってのに!ツイテないねぇ〜。しかし、こんな事も起こるんだねぇ〜。
事故現場の東名高速(下り)51,6キロポスト付近。集合場所の中井PAは、もうすぐソコ!勘弁してよ〜。
ユニック付きの積載車に乗せられる事故車。そもそもはコイツが原因。でも公団の対応もどーなんかなァ?
2002年10月のとある日曜日。この日はCaprice Classic Clubの秋のツーリングです。今回の目的地は静岡県にある『川根温泉』です。前回同様、静岡県在住のメンバー『もちさん』に場所決め及び、先導役などを引き受けていただき、準備万端ワタシも張り切って家を出発しました。あいにく前日の夜に長男が熱を出してしまったため、カミさんと長男は留守番する事にし、今回はワタシと長女の2人だけの参加です。朝の支度に時間が掛かってしまいましたが、なんとか予定時間ギリギリには家を出ることが出来ました。
東名高速に乗り順調に西へ向かって走っていると、しばらくして渋滞情報が出てきました。中井インター付近で事故のようです。幸い事故直後らしく、渋滞の列はまだ1キロほどしか伸びていないようです。これくらいなら、なんとか集合時間には間に合うだろうと少し安心して渋滞の列に並びました。ほどなくして、事故現場にさしかかりました。単独事故のようですが、かなり酷い事故のようです。1台の乗用車が原型をとどめないほど潰れています。よ〜く見ないと車種の判別すら困難なほどです。事故車は最終的に左側の側壁にぶつかって停止したようです。路肩と一番左の車線をふさいでいます。現場にはすでに公団の黄色いパトロールカーと救急車、それに事故による火災も起きたのでしょうか、消防車まで来ていました。警察はまだ到着していないようです。集合場所の中井PAまであと1キロほどという事もあり、一番左の車線を走っていたワタシは、公団の設置したパイロンや表示にしたがって右側の車線、つまり真ん中の車線に移る事になりました。3車線あるうちの2車線は生きているのですが、事故が事故だけに通るクルマは、みな見物しながらゆっくりと現場を通過しているので渋滞するわけです。ワタシもようやく車線変更を終え、事故車の横を通り過ぎようとしました。
そこで、はじめて気がついたのですが、通行可能な2車線には事故車のバンパーやスポイラー、ガラスの破片など多くの残骸が散乱していたのです。公団の指示にしたがって車線変更しているのですから、当然そっちの車線はクリアな状態だと思い込んでいたワタシはアセりました。周りのクルマもまだ転がっている大きなパーツを避けながら進んで行きます。ワタシも前に立ちふさがる事故車のバンパーを発見して、ゆっくりとそいつを避けながら現場を通過しようとしました。
その瞬間、ガクンッ!というショックとともにクルマのスピードが落ちました。同時に車体の下から『ガコンッ!バコンッ!』と何かがものすごい音をたて始めました。ワタシはすぐに何かを踏んで、車体の下に巻き込んでしまったと思いました。すぐにブレーキを踏んでみましたが、なぜかクルマが停止しても『ガコンッ!バコンッ!』という音は収まりません。『これは何かオカシイぞ』ワタシはとりあえず路肩に寄せて止まる事にしました。しかし、いくらアクセルを踏んでも車は前に進みません。ブレーキも解除されているし、間違いなくギアも入っている・・・なのに前に進まない?!ワタシは一瞬何が起こったのか分かりませんでした。幸い現場は緩やかな下り坂だったので、なんとか惰性で前に進み左に寄せて行きました。ワタシは路肩にクルマを寄せて行く間、いろんな事を考えました。そして、1つの嫌な予感が頭の中をよぎりました。よぎりのワタシ・・・。
クルマを降りて後ろに回り、車体の下を覗き込んだワタシが見た物は・・・???・・・!!!
プロペラシャフトが落ちている!うそん!まじで?なんとプロペラシャフトがデフの直前でねじ切れてもげていました。はじめはマフラーが落ちたのだと思いましたが、マフラーにしては太すぎる、それにマフラーが外れただけならば、アクセルを踏んでも前に進まない、などという事は起こり得ない。あれは間違いなくプロペラシャフトだ。ワタシは愕然としました。なぜこんな事に???
どうやら道路に散乱した事故車の落とした部品の1つが、ワタシのクルマの下にもぐり込み、運の悪いことにプロペラシャフトに絡んで巻き込んでしまったようなのです。そのことに気付くのにそれほど時間は掛かりませんでした。と同時に怒りがこみ上げて来たワタシは、現場にいた公団職員を呼び状況を訴えました。『他のクルマを通行させる前に、さっさと道路に散らばった部品を片付けろ!』と。